誰キス文庫本

集英社文庫より発売。表紙は4人の顔が並んだ既出のもの。訳者が前のものととは違います。忘れていたのですが、てごしさんが出てる女性雑誌(Jなんとか。忘れた)を見に行ったついでに発見。こちらはヤマナデ記事かと思ってたら、誰キス記事でした。すでにストーリーを知ってるので、あんまりじっくりは文庫を読んでないですが、二つの翻訳を読んだ印象を以下に。ネタバレはないですが全く知りたくない方は読まないで下さい。













元が一緒なので当たり前なんだけど、ストーリーは全く同じ。文の並べ方までそっくりそのままなので、本を並べて、ほう、ここはこう表したか、と比べながら見るのが楽しかった。一つの作品に対して、複数の方が訳をつける場合、訳者の解釈が個性を出す(例えば源氏物語)イメージがあったけど、誰キスの二作は、そこまでは話の印象は変わりません。でもやっぱり、全体から醸し出す雰囲気がなんとなーくが違って、これが訳者が違うってことか、と。映画は予告を見る限りでは、旧訳がベース。ミライくんのセリフが新訳だと言い回しが違うから。
新訳は、旧訳よりきちんと状況を文で説明してる。そのぶん文字が旧訳より多いので、ちょっと理屈っぽい感も。旧訳はどことなくすっきりオサレ感があるので、むしろ新訳の方が、昔の翻訳モノの雰囲気がある気がする。旧訳の方がヤングアダルト小説っぽい癖が強く、ニュアンスで読ませるところがある分、好き嫌いがありそう。
どうしても先に読んだ方のイメージができてしまうので、逆の順で読んだ方の感想伺いたいです。
それにしても、単館向きだと思うんだけどなあ。200館以上あって、今大宣伝してる人間失格より多いって。三月後半になると誰キスも宣伝でバラエティ出るのかな。てごしさんも多少は宣伝に絡んでほしいけど、映画の宣伝って主演の方ばかりなのね。まきちゃんドラマしてるのに、あちこち一人で行って大変そう。とりあえず今はHPもう少し力入れようか。