誰かが私にキスをした

今日はお花見。天気が非常に良く、のーんびり皆で持ち寄った料理に舌鼓。普段料理をしない私ですが、今日のメニューを褒められて嬉しかったので料理に対するヤル気が少しは出てきた。
さて、今日はイッテQはないけど、夜の堂本兄弟にはテゴマスの未公開シーンがあるみたい(byきくちP日記)。テゴマスの収録もあるようだし、さくらガール露出があっという間に終わって、テゴマスごとが始まるんだね。少々複雑な気持ちはあるけど、シゲドラマがNEWS新曲なので、そんなに遠くない未来にまたNEWS6人そろいが見られる・歌を聞ける気がするから(シングルかアルバムかはわからないけど)、切り替えてテゴマスを楽しめそう。やっぱり先のことがチラっとでも出てるといいよねえ〜。餌に釣られてる感もあるけどさ。
その前に誰キス感想!まとまってなくて長い上に愚痴もあり。ネタバレ含む。


見る前は(評判が芳しくなく)不安があったけど、始まってみたら、あら?このテンポ・雰囲気嫌いじゃない…むしろ好きだぞ、と。テンポが軽くてかわいくてオシャレ。原作が完全に頭に入っているので、ストーリーを追わずに作品の雰囲気を味わうつもりだった(ハードル下げ)から、はじめに雰囲気を気に入ったので嬉しくなって最後まですごく楽しめた。

出演者の皆さんが全員、原作のイメージを超えてよかった!はまってるし、原作より人間としての魅力が随分増してて、このキャスティング能力は監督すごい!って思った。ナオミはよりかわいらしく、ユウジはよりかっこよく、エースはよりチャーミングで、ミライはよりお坊ちゃまっぽい(笑)。原作でよくわかんなかった個々の魅力がわかって、ナオミがフラフラする理由がわかったというか。大人の役者陣もよかった。ミライ母とかナオミ義母の役者さんは雰囲気あって流石。一番原作イメージと違ったのがナオミ父の渡部さんだけど、逆にオシャレでかっこいいパパになってた。「琉球の風」の頃から好きだけど、いい感じにアクがとれて見やすい役者さんになったなあ。頑張ってたな!って思うのは堀北さん。主役の彼女が輝いてないと作品がなりたたない。演技も英語もすてきでした。
監督さんがカメラというものにこだわりを持っているせいか、どの役者さんもとてもきれいに撮影されてる。ドル映画はこうでなくちゃっというくらいの顔アップアップ。皆それに耐えうるお顔。眼福です。劇中でカメラを撮ると浮かび上がるアイフレームのシーンはどれもすてき。結婚式、卒業式というクライマックスは特に音楽も相まって良いシーン。もう少し長くてもいいくらい。ミライがイヤーブック作りのために色んな団体と一緒に撮影するのが、いちいちコスプレしててかわいかった!「せーの!」っていう声もかわいくってさ〜。この写真、ローソンで前売りについてたイヤーブックに収めてくれたらよかったのに。真っ白でいらん〜とか思ったイヤーブックも、作品を見たあとだとかわいい記念品だと思えるマジック。得意気にアルバムタイトルを説明するミライが脳裏に焼きついてる。言い方がてごしっぽくて。
てごしさんの見所はどれをあげたらいいのか、ってほど全部のミライがいい!肌の黒さが惜しいけど。あんま似合ってないなーと思ってたメガネ姿がかわいく思えるなんて。この作品の中では、ミライはメガネありの方がいい。もっとこういう役もやってほしい…と思ったのは、部室でナオミにどなるシーン。珍しく男っ気を感じてキュン。腹から声を出すとセリフも自然に聞こえる。ウィスパーが混じった優しい言い方も好きだけど。ユウジを「ミワ、車に乗れよ」とぶっきらぼうに言うシーンも嫉妬深さが出てて好きなシーン。セリフのやりとりはなかったけど、ミライとミライ母の並びが好きだった。もっと絡んで〜。ミライの衣装はパジャマが一番かわいかった。ナオミとの小芝居が入ったセリフの応酬はぜーんぶ好き。

雰囲気で見る映画だから、ストーリーに???ってなると楽しめないだろうな…と冷静に思う自分もいた。授業の課題でカメラを投げたりしてるっていうのがわかりにくなーと思ったし、ユウジとナオミの気持ちの動きがわかりにくい。唐突にユウジは「そのときはオレから離れてくれ」だし、ナオミはウィニーに宣戦布告されたにも関わらず直後にユウジの手紙の件でミライに泣きつくし。そんなナオミにミライは「チーフは最高だよ」と。その前に長野帰りに「そんなに好きじゃない」とか言ってただろオマエ、とつっこみどころ満載。でもこのあたり原作どおりなんだよね…。セリフにしてもそうだけど、原作で日本人にとって違和感を感じる部分は直しても良かったと思うな。残念だけどこのあたりは監督が外国の方ということがマイナスに働いた気がする。あくまで日本公開作品なんだから日本人が理解しやすいようにするべきだったでしょ。
違和感といえば、タイトルから想像する映画と実際の映画が違う、ということもある。タイトルでは、記憶を取り戻して「自分が本当に愛した誰か」かを思い出すのがストーリーの核のように連想させるけど、その謎とき解明が残念なくらいに一瞬。原作でもあっさりめだな〜と思ったけど、映画で同じようにやられちゃ、観客は印象に残らなくて映画のキーポイントを掴めないままになってわかりにくい。てごしファンとしてもせっかくのプラネタリウムのきれいなシーンのはずなのに、どこの場所だかもよくわかんなくて残念。
あとの残念ポイントは、合成…。バイクのシーンは、合成してまでバイク乗車中に会話する必要はないだろー。出演者が忙しくてあんまり一緒に撮影なかったとは知ってたけど、なるほどこういうふうに誤魔化したのね、ということが2回目は特に気になっちゃった。

中身以外の話だと、この作品、宣伝がうまくなかったと思う。宣伝量自体もそんなに多かった気はしないんだけど、そういうことではなくて。映画は、一般の方(notファン)をどれだけ見る気にさせるかということが客足に影響すると思うけど、これは宣伝の時点であんまり興味を惹かれてなかった気がするんだよなあ…これはそもそもの企画の問題かもしれないけど。
ぶっちゃけ、私としては、4人並びの宣伝ポスターがイマイチ過ぎる〜!!どこの一昔前のドル映画だよ!全員白衣装でピンク背景って。あの写真自体はかわいいと思うから、宣伝材料のひとつとしてそういうのがあってもいいけど、それを一般が一番目にする機会の多いポスターにするなんて、センスを疑う。あれじゃB級感あるドル映画だと敬遠されるし、内容がわかんないし、そもそも内容とつながってない。最初の方によく使われてた、まきちゃんが松ケン(背中のみ)にギュってして切ない表情のやつの方がよっぽどまし。ふつうの日本映画と思われたら肩透かしを食うので、もうちょいサブカル臭させた売り出しの方が合ってるのになあ。

最後に愚痴をつらつら書いてしまいました。キャストは役に合ってたから、残念、何か惜しい〜と思ってしまったから。でもてごし担としては嬉しいお仕事でした。映画雑誌で対談するの見るのがもともと好きなので、雑誌見るのも楽しかったし。何より、ミライくんがてごしさんによく合った役で、やってほしいなーと思ってた恋愛ものだし。作品自体も、2回見てDVDをすぐほしいと思ったくらいに気に入ってます、これでも。キラキラしたキュンとする映画。邦画は死とかがからむ悲恋系が多いけど、こういう映像のきれいな暗くならない恋愛モノ、私は好きです。
個人的には、公開時期は忙しかったんだけど、映画を公開日に見に行って、たまらなくなって次の日も見に行くという情熱に任せて行動する自分自身が楽しかった。映画館は近くないので、あんまり車の運転に自信がないから普段なら絶対にしない行動。ヤル気があれば人間少々の無茶はできるのね!やればできる!ということをジャニにはまってから実感することが多くて、若さを一瞬取り戻してる気がする(笑)。疲れるけど、仕事をするバイタリティにつながってるのでよし!