読書記録

風邪ひいてしまいました(-_-)「Kラジの後」に何かあるとメン愛が匂わせて気になるところですが、寝てしまうかもしれない…。次回は時間拡大・生放送・全員集合あたりがくる?それかKNEWS終わりの番組にちょろっと出るとか。はたまた、まっすーゲストということで舞台のお知らせを最後にするってことかもしれませんね。


さて、ピンクとグレーを見てから読書熱が高まっております。ピングレを読んで、家(など)にいながらにして魂がもってかれるという読書の醍醐味を改めて感じて、取り敢えず手当たり次第読もうか〜というテンションになったのです。本は専ら図書館で借ります。昔はじっくり小説ばかり読む人間だったのですが、いつしかそれが重く疲れるようになり、今ではハウツーものやエッセイ、雑誌なども混ぜて複数冊借りて、気が向いたら読み、期限内に読もうってあまり強く意識しないようにしています。いくつか気に入った作品が出たので記録用に書いときます。


九月の四分の一

九月の四分の一

この方の作品では、「聖の青春」*1が好きです。羽生先生ファンなので…。将棋の世界を離れた作品には長らく興味が持てなかったのですが、短編集から手をつけてみようとこれを読んでみました。収録作品をおおざっぱにまとめると、『大人の自分探し』。将棋雑誌「将棋世界」編集長から作家に転身した著者自身を思わせる主人公もいます。読みやすく、淡々としながらも余韻があり、よかったです。他の作品も是非読んでみたいと思いました。最も共感できたのは表題作。主人公はいつか小説家になろうと思い、読書を重ねるなど計画的に鍛錬を積み、さあ準備万端いざ書こうとすると書けなくて旅に出て…、という話。


嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)

嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)

著者(2006年に逝去)は幼少期をソビエトで過ごし、ロシア語通訳・作家・TVのコメンテーターとして活躍された方。好きな作家で、この作品は定期的に再読したくなります。ダジャレや下ネタを交えた独自の視点が面白い。ソビエト時代の話は、私の世代には実感が無くておとぎ話のエピソードのよう。海外といえば欧米=アメリカと西ヨーロッパの文化を指すということに慣れてしまっているけれど、世界には色んな文化・ものの見方があるんだということも学べる気がします。


氷点 (1970年)

氷点 (1970年)

2006年、主人公の兄役でてごしさんが出たドラマの原作。古い作品ですが、面白い!惹きこまれました。簡単に言うと『昼ドラ』なんですけどね。この年代の作品らしい丁寧な文体も好き。主人公の心が凍った瞬間を「氷点」と表したところに非常にぐっときました。クリスチャン作家らしく、「汝の敵を愛せよ」というテーマが何度も出てきます。『罪』は誰にあるのか…そういったことを考えさせられる作品。現代で夫婦間にこんな問題が起こったら離婚という選択肢がぱっと出ると思うのですが、全く出なくて、そういう時代なんだなーと思いました。

*1:羽生世代で29歳で急逝された棋士を描いた作品