読書の秋

読書っていうほど読めてない秋の夜。NEWS関連で2冊とおまけ1冊の感想。

花のズボラ飯
2012年現在、『Eleganceイブ』、『もっと!』(秋田書店)にて連載中。宝島社『このマンガがすごい!』2012年版オンナ編第1位作品(wikipediaより)。
今夜スタートのドラマ化記念ってことで、本屋でばーんと売りだされておりました。シゲが出演ということはもちろん、最近身につまされている料理ゴトの漫画ということで購入。

この作品の主人公、花は単身赴任の夫が不在の為、パートをしつつ、一人で食事。「ズボラ飯」ってタイトルから、ズボラな女性が主人公かと思いきや、ズボラはズボラでも思ってたほどではない。味付けや薬味の使い方が細かいし、いろんな材料も入れる。簡単料理だけど、このひと手間でより美味しく、って献立を紹介している作品。作者がコレ美味しい!って花に言わせて、花自身がとても美味しそうにそれを食べる。この幸せそうに食べるのがこの作品の一番良い所。例えば、サッポロラーメン塩一番を作って食べて「うっま…!!感動的にウマイ 全米が泣くわコレ ラーメン好きのゴロさんも絶賛したサポイチ塩の野菜炒めドカのせ!」と涙を目にためて食す。食事するって幸せな気分になることだよね、と再確認させられる。と同時に花がかわいく見えるマジック。



料理好きじゃないのが目下の悩み。料理作るのが嫌い…というより、料理にかける時間があったら他のことしたい(座りたい、休みたいとか)と思ってしまうのです。3食何にしようかな、冷蔵庫に残ってるのはアレで賞味期限近いのはドレで、じゃあ何買おうか…と組合せ無限大のるつぼの中からどれを取りだしていいのか非常に迷って、作っている時間じゃないときも料理のことを考えている結果、1日のうちどんだけ私の頭の中は料理について考えているんだ、状態。その状況がイヤ。根本的な解決のために、もう料理そのものから遠ざかりたい。←どんどん後ろ向きになっていく。知識もスキルもないのにいきなり職場の窓口に座らされたような居心地の悪さ。慣れてしまえば、このイヤイヤ状況から抜け出せるんだろうとは思うんだけど、まっただ中にいるとキツイよー。そういうわけで、日々クックパッド楽天レシピ、はたまたヤフー知恵袋さんに質問する日々です。花みたいに楽しく作れるといーなー。日々レシピを漁ってる時点で、そこまで嫌いじゃないんじゃないか自分…という気はしてきてはいますが、まだ好きとはいえないなあ。

      • 藤原さん家の毎日ごはん みきママ

藤原さんちの毎日ごはん (別冊すてきな奥さん)
料理しなくちゃとなったとき、てっとり早く手をつけたのがみきママ本&ブログ。けいちゃんのお姉さまですね。その界隈ではけいちゃん関係なく有名な方。1週間まとめ買いして、安く見栄えの良い盛った料理を作るのが特徴。1週間まとめ買いするのはいい手だなーと思って実践しようとしているところ。ブログを見て思うのは、毎日料理してブログにUPしているのが続くのってすごいなーってこと。真似できんわあ。「〜でいきましょ」と歯切れよい文章で、料理に対し後ろ向きな姿勢が見えないのが今の私には眩しい。レシピを参考にするというよりは、こういうふうに料理できたら楽しいだろうなーと思いながら見てます。頑張ろう!!

      • 式の前日 穂積

式の前日 (フラワーコミックス)
小学館月刊flowers*1で連載中の新人さんの作品。本屋にて、花のズボラ飯のすぐ近くにあって、「デビューコミックスにて最高傑作。”泣ける”よみきり6篇!」というオビにつられて購入。なるほど、確かにほろっとくる。これが新人なら、今後に期待ができるなあ。どの作品も、「転」がきちんと見せ場としてある。ああそういうことかと納得できる。いい話揃いでした。
タイトル「式の前日」は最初に収録。結婚式前日の姉弟の話(姉が結婚する)。6篇のうち気に入った3つは、「あずさ2号で再会」:母子家庭の女の子の家に1年ぶりに父親がやってくる話。「モノクロ兄弟」:壮年の双子兄弟が学生時代の初恋の人の葬式後に居酒屋トーク。「夢見るかかし」:アメリカが舞台。結婚する妹と兄の話。

*1:毎月28日発売。萩尾望都吉田秋生田村由美やまざき貴子(それぞれ代表作:ポーの一族BANANA FISH、BASARA、っポイ!)らが掲載中